今回の趣旨の一つとして「ZeroDルーフ」を今後どのように市場に広めていくかに関して討議を行った。まず始めにこの半年間で工事を行った方の事例をお話し頂いた。
まず始めに有限会社伊藤鈑金工作所代表である伊藤豪人氏よりZeroDルーフの施工事例を発表頂いた。この工事を行ってお客様が工場を2つ続けて発注頂いた。その理由として大きかったのが温度の効果だった。まず1棟目を工事させて頂いた時に施工前・後で温度を測ると夏場の温度が大きく下がり、作業をされる方々から好評を得た。そして続けてもう1棟の依頼を受けた。2つめの工場は冬場に施工したが、今度は逆に温度が上がる効果を実証することが出来た。これにより年間を通して光熱費の削減に貢献出来ることが解った。
そして株式会社仲井代表の仲井雅弘氏より最新事例と受注に関しての状況についてお話し頂いた。やはり問い合わせ件数は増え続けているとのこと。全体的な好景気と建物の老朽化が進んでいっているのが背景にある。今回、過去に受注された事例を中心に、なぜ顧客がこの工法を選んで頂けたのかを分析し発表頂いた。
①工場を稼動したまま施工可能
②廃材を出さないですむ
③暑さ対策
④外部の美観
やはり上記4つが決定のポイントである。その中で様々な差別化を図っていることで顧客から認めて頂けているとのこと。今後これらの情報をさらに発信していき、より多くの方に選んで頂けるようにしていくことを考えていく。
続いて今後の研究会としての活動について討論を行った。
株式会社テクノアウター代表の桑原敏彦氏より自社で行っている商品開発に関してのお話しを頂いた。現在開発会議を毎月行っており、実際に施工を行っている技術者の視点での開発を行うべく活動を行っている。今後研究会としてもこのような活動が行って行ければとの提案を頂く。
今回、現会員企業を大きく3つに分け、関東甲信越・中部地区・関西中国地区のグループで今後2ヶ月に1回のペースで委員会を行っていく。その中で先ほどの商品開発や広報、組織強化について話し合い、半年に1回の全国総会で発表を行っていく。
今後この会を通して、全国の技術者のネットワークを築き発展していきたい。それが今後地球環境に対しての貢献に繋がるようにしていくことが大きな役割と考え参加企業が地元で活動を行っていく。そのような理念の基活動を行っていくことを決め、総会は終了した。